マティス好きは千葉へ足を伸ばそう!
上野のマティス展を観てその世界観に興味を持ったのなら、ぜひ千葉県佐倉市にあるDIC川村記念美術館も訪ねてほしい。20世紀美術で日本有数のコレクションを誇るミュージアムは、彫刻が点在する広大な庭園のなかに建ち、開放感抜群のロケーション。
開催中の「芸術家たちの南仏」展では、20世紀に南仏を制作の地に選んだ芸術家たちの作品が集結。国内の美術館などが所蔵する約30作家の作品と関連資料およそ150点を通して紹介している。
ポール・セザンヌ、マルク・シャガール、パブロ・ピカソをはじめ、これほど多くの芸術家が南仏というエリアに魅せられていたことに気づかされるはずだ。もちろん、ニースの街に恋し、ここで生涯を終えたアンリ・マティスもしかり。
一方で南仏は、戦時中に敵性外国人として収容された者たちや、港を目指した他国への亡命者が、作品を生み出した場でもあった。別の側面から、南仏で生まれたアートの意味を掘り下げてみると、マティスの作品もより深く味わえるはず。
DIC川村記念美術館
住所:千葉県佐倉市坂戸631
※JR佐倉駅、京成佐倉駅とDIC川村記念美術館を結ぶ無料送迎バスが運行。東京駅から直行バス(所要時間60分)も有
「芸術家たちの南仏」展
開催中~6月18日(日)